座右の銘にしたい 努力を支える四字熟語&名言&諺(英語つき)

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いつも心に留めて、自分を励まし奮い立たせることのできる言葉、座右の銘。折に触れて心の中で繰り返したり、書いて目につく場所に貼っている人も多いでしょう。

今回は、努力したい人のための四字熟語、名言、ことわざをご紹介します。名言には英語原文もつけました。強い意志やモチベーションを保ち、また自分を戒めるために、座右の銘にしたい言葉を集めました。参考にしていただければ幸いです。

座右の銘は、自己紹介や自己PR、就転職の面接などの際に自分を理解してもらうのにも役立ちます。

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座右の銘にしたい努力に関する四字熟語

四字熟語は一見とっつきが悪いですが、意味を知ると心に強い印象を残します。

 

有言実行(ゆうげんじっこう)

言ったことは必ず実行すること。

「有言」は口に出して言うこと、「実行」は実際に行動すること。
「不言実行」をもとにしてつくられた語。

目標を周りに言っておくと頑張れるというタイプの人に。目標を意識してコツコツと努力を積み重ねれば、強い責任感と行動力のある人になれそうです。

 

不言実行(ふげんじっこう)

屁理屈をこねたり文句を言ったりせず、黙ってやるべきことをやること。

出典は「論語」里仁(リジン)篇「訥言敏行(トツゲンビンコウ)」

「子曰、君子欲訥於言、而敏於行」
子曰く、君子は言に訥(トツ)にして、行ないに敏(ビン)ならんと欲す。
孔子が言った。君子たる者は、口を重くして、実践に努めるようにありたい、と望む。

「不言」は口に出して言わないこと、「実行」は実際に行動すること。
しなければならないことを黙って実行する人は、いちいち口に出す人よりも信頼できるとされました。

 

力戦奮闘(りきせんふんとう)

力の限り努力すること。または、全力で戦うこと。

「力戦」は全ての力を注いで戦うこと。
「奮闘」は気力を振るって戦うこと。

 

百折不撓(ひゃくせつふとう)

何度失敗して挫折感を味わってもくじけず立ち上がり、どんな困難にも臆せず、初めの意志を貫くこと。

出典は中国後漢時代末期の政治家・蔡邕(さいよう)の「橋大尉碑(きょうたいいのひ)」

「有百折不撓、臨大節而不可奪之風」
百折するも撓(たわ)まず、大節に臨みて奪うべからざるの風有り。
強い意志を持ち、国の大事に臨んでもびくともしなかった。

何があっても揺るがない、強い精神力を養いたい人に。

 

初志貫徹(しょしかんてつ)

初めに抱いた望みや志を、最後までくじけず貫いて達成すること。

「初志」は最初に思い立ったときの気持ち、志。「貫徹」はやり通す、貫き通すこと。

「初志」の出典は魏(ぎ)の曹植(そうち)「吾(わ)が往業(おうぎょう)を修め、吾が初志を守らんと欲す」
これまでの事業を為しとげ、初めに思い立った志を守り通したい。

 

万里一空(ばんりいっくう)

目標を見据えて、たゆまぬ努力を続けるさま。

出典は宮本武蔵の「五輪書(ごりんのしょ)」。
「山水三千世界を万里一空に入れ、満点地ともまとめる」
世界は一つの空のもとにあり、ひとつに繋がっている。

転じて「一つの目標を見据えて、たゆまぬ努力を続ける」という意味を表すようになりました。

自分が決めた目標を達成するためにもっと頑張りたいという人、目標や覚悟を伝えたいときに。

 

一念通天(いちねんつうてん)

固い決意を抱いて一心に念じ努力していれば、真心が天に通じて、どんな困難なことでも成し遂げることができるということ。

出典は「周易参同契(しゅうえきさんどうけい)」
「精勤して退かざれば、一念天に通ぜん」

後漢から呉にかけての魏伯陽(ぎはくよう)が著した煉丹術に関する書物から。

困難なことがあってくじけそうなとき、夢をあきらめそうになったときにも、努力を続けたい人に。

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座右の銘にしたい努力の名言&ことわざ

偉人たちが信条としていた言葉や名言を、座右の銘にしている人も多いですね。古今東西の偉人の名言を英語原文つきでご紹介します。

 

天才とは努力する凡才のことである。
―― アルベルト・アインシュタイン(ドイツ生まれの理論物理学者)

Genius is the man of average ability who makes an effort.
―― Albert Einstein

アインシシュタインは努力すること、考えることが自分の仕事だととらえていたようです。特殊相対性理論の発表から、それを補う一般相対性理論の発表まで11年かかっています。

 

努力は、天命さえも変える。
―― 福沢諭吉(幕末から明治初期の中津藩士、啓蒙思想家、教育者)

福沢諭吉の著作『学問のすゝめ』からの名言です。この本は当時の人口の10分の1が購入する大ベストセラーとなりました。

「天命」は人の力で変えることのできない運命。宿命。その天命さえ、努力によって変えられると言っています。

福沢諭吉は儒学、蘭学、英学を学び、幕府の遣欧米使節に3度参加し、『西洋事情』等の著作を通じて欧米文化を紹介した人です。彼自身が、必要になったものをその都度学ぶことで道を切り拓いたので、こういった信念を抱いたのでしょう。

 

スキルは長時間の練習によってのみ磨かれる。
―― ウサイン・ボルト(ジャマイカの元陸上競技短距離選手)

Skill is only developed by hours and hours of work.
―― Usain Bolt

オリンピックの100m、200m、4×100mリレーの3冠を3大会連続で達成。世界陸上では同3冠を3度達成。3種目の世界記録保持者で、「人類史上最速のスプリンター」と評されているウサイン・ボルト。

生まれ持っての素質のように見られる短距離走ですが、ボルト選手も長時間の練習に耐えた末の記録だったのですね。

 

簡単ではないかもしれない。しかしそれは「できない」と言う理由にはならない。
―― ベーブ・ルース(アメリカのプロ野球選手)

It may not be easy. But that won’t be the reason that I say “It isn’t possible.”
―― George Herman “Babe” Ruth, Jr.

通算714本の本塁打で名声を築いたベーブ・ルース。数々のメジャーリーグ記録を打ち立て、長打率.690、OPS1.164、本塁打王12回は現在も破られていません。アメリカの野球殿堂に最初に選ばれた中の一人。

7歳から12年間を孤児院で過ごし、そこでマティアス・バウトラー神父から野球を教わったことが、彼の運命を変えました。

引退後はベーブ・ルース財団を設立し、恵まれない子どもたちへのチャリティー活動を行うなど、子どもたちからの人気も高い選手です。

1920年には、マスコミから「もうこれ以上の本塁打記録は生まれないだろう。去年が異常だっただけで、あれほどの本塁打数は期待できない。20本も打てれば上出来だろう」と言われながら、54本塁打を記録し、周囲を驚嘆させました。

常識はずれの好成績を出し続けられたのは、ベーブ・ルースが自分に限界を置かず、自分を信じて練習を続けたおかげかもしれません。

 

努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない。
―― 王貞治(日本の元プロ野球選手、監督、日本の歴代最多本塁打記録保持者(868本))

王貞治はプロ入り後に打法を研究して次々に試し、一本足打法を編み出すと、練習に打ち込むようになりました。この時の練習の過酷さはすさまじく、翌朝腕が動かなくなるほどでした。

また、剣道家・羽賀準一のもとに弟子入りして居合を習い、日本刀による素振りの指導も受けました。打撃を研ぎ澄ませるほかに、精神鍛錬のためでもありました。

これを見学した、当時のチームメイト広岡選手が言っています。「あまりに緊迫感のある練習だったので、それまでは後輩の練習がどれほどのものか、と胡坐をかいてのんびり見学してやろう、と思っていたのに、いつの間にか見学していた人間全員が正座して観ていたよ。まさにすさまじい練習だった。あんな命がけの練習をする選手は今いない」。

一切妥協せず自分に厳しく、報われるまで努力するという意気ごみが伝わってくる言葉です。

 

敵は己の中にあり
―― ことわざ

自分の心の弱さなどが自分を制限していること。自分への戒めに。

何か困難なことに出会ったとき、他人や環境のせいにせず、自分にできることはと考えてみると少し対応を変えられます。

自分と向き合えば、どんな困難でも、それをチャンスだと言い聞かせて乗り越えることができます。

 

雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)
―― ことわざ

「小さなことを根気よく続ければ、やがて大きなことを成し遂げられる」。

由来は「漢書」枚乗伝「泰山(たいざん)の霤(りゅう)は石をも穿つ」
紀元前二世紀の中国、前漢王朝時代の枚乗(ばいじょう)が書いた文章の一節です。

泰山という山に降る雨垂れは、長い間には石にさえ穴を開ける。
雨のしずくであっても繰り返し落ちることによって石を削っていくということから、小さな努力を根気よく続けることで、やがて成功を手にすることができるという意味です。

「点滴(てんてき)石を穿つ」ともいいます。

勉強など、毎日少しずつでも長く続けていきたい人に。
 

 

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