旅の過程にこそ価値がある。
―― スティーブ・ジョブズ(アメリカの実業家、アップルとピクサー・アニメーション・スタジオの創業者)
人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある。
―― 坂本龍馬(幕末の志士、土佐藩郷士)
大きな旅立ちというものは、書物の、第一行の文章のように、重要なものなんだよ。その一行が、この一瞬が、すべてを決定づけるんだ。
―― トーベ・ヤンソン(フィンランドの画家、小説家、児童文学作家、代表作『ムーミン』シリーズ)
人が旅をするのは、到着するためではありません。それは旅が楽しいからなのです。
―― ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(ドイツの詩人、小説家、劇作家、自然科学者、代表作 小説『若きウェルテルの悩み』『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』 詩劇『ファウスト』)
どこに行こうとしているのかわからないのに、決して遠くまで行けるものではない。
―― ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(ドイツの詩人、小説家、劇作家、自然科学者、代表作 小説『若きウェルテルの悩み』『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』 詩劇『ファウスト』)
船に乗っても、もう波が出やしないか、嵐になりゃしないか、それとも、この船が沈没しやしないかと、船のことばかり考えていたら、船旅の愉快さは何もなかろうじゃないか。人生もまたしかりだよ。
―― 中村天風(日本初のヨーガ行者、天風会の創始者)
山は西からも東からでも登れる。自分が方向を変えれば、新しい道はいくらでも開ける。
―― 松下幸之助(パナソニック創業者、発明家、著述家)
自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。
どんな道かは知らないが、他の人には歩めない。自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道。
広いときもある。狭いときもある。のぼりもあれば、くだりもある。
坦々としたときもあれば、かきわけかきわけ汗するときもある。
この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまるときもあろう。なぐさめを求めたくなるときもあろう。
しかし、所詮はこの道しかないのではないか。あきらめろと言うのではない。
いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、とにかくこの道を休まず歩むことである。
自分だけしか歩めない大事な道ではないか。自分だけに与えられているかけがえのないこの道ではないか。
他人の道に心を奪われ、思案にくれて立ちすくんでいても、道は少しもひらけない。
道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。深い喜びも生まれてくる。
―― 松下幸之助(パナソニック創業者、発明家、著述家)