「前職があまりにも苦しくて転職を急いでしまった」。「吟味を重ねたけどうまくいかなかった」。理由にかかわらず、転職がうまくいかなった場合には、人生終わったというくらいに落ち込むこともあります。けれど、実際にはそれほど深刻なことでもありません。
長い人生の「この瞬間」として捉えれば、他の災難と同じく、まず心を落ち着けて淡々とやるべきことをこなしていけば、「以前よりも良い結果になった」ということもよくあります。単にその実例を身近で見聞きしたことがなかっただけです。
自分の身に起こったことを冷静に客観的に見つめ直し、「これも一つの経験であった、この先に活かしたい」と思えるようになれば、残るにしろ、再転職するにしろ、事はうまく運びます。
今回は、苦しい気持ちから立ち直るための名言と、力を取り戻すための21の名言をご紹介します。
よく分からないまま急いで転職した場合
前職での疲弊が大きく、あまり吟味できないまま転職したような場合は、無力感が強く出がちですが、まず「永久に苦しいわけじゃない」ということを思い出してください。
準備万端整えて転職しても、うまくいかないことはあります。今回は仕方なかったかもしれない。でもこの経験を活かして、今度はもっと良い結果を得ることができるのです。
まず落ち着いて、冷静に考えられるようになることが先決です。それから今後の事を考え始めれば、道は開けます。
運命というものは、人をいかなる災難にあわせても、必ず一方の戸口をあけておいて、そこから救いの手を差しのべてくれるものだ。
―― ミゲル・デ・セルバンテス(スペインの小説家、『ドン・キホーテ』著者)
失ったものはみな、また見つかります。傷ついたものはみな、また癒されます。
―― キャロライン・メイス(アメリカの神学者)
すべてが失われようとも、まだ未来が残っている。
―― クリスチャン・ネステル・ボヴィー(アメリカの作家)
安心せよ。苦しみが極みに達すれば長くは続かない。
―― アイスキュロス(古代アテナイの三大悲劇詩人のひとり、ギリシア悲劇の確立者、代表作『オレステイア』三部作)
『ああ苦しい。もうダメだ…』と思った時、絶対絶命のピンチに陥った時、『なんとかもう一歩だけがんばってみよう』って思ってみてください。そうすると、急にものすごい力が出てきます。これは、恋愛でも仕事でも商売でも家庭でも、人生の何事にも応用がききます。
―― 清水克衛(しみず かつよし、日本の実業家、書店「読書のすすめ」店長、NPO法人「読書普及協会」初代理事長)
悲しむことはない。今の状態で何ができるかを考えて、ベストを尽くすことだ。
―― ジャン=ポール・サルトル(フランスの哲学者、小説家、劇作家)
私たちは多くの挫折に直面することになるかもしれないが、人生に挫折してはいけない。
―― マヤ・アンジェロウ(アメリカの詩人、作家、公民権運動家)
地獄を通っているなら、歩き続けよう 。
―― ウィンストン・チャーチル(イギリスの政治家、元首相、ノーベル文学賞受賞)
私達は踏みなれた生活の軌道から放り出されると、もうダメだ、と思います。しかし、実際はそこに、ようやく新しい良いものが始まるのです。生命のある間は幸福があります。
―― レフ・トルストイ(ロシアの作家、思想家、代表作『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』『復活』)
人生でもっとも輝かしい時は、いわゆる栄光の時なのでなく、落胆や絶望の中で人生への挑戦と未来に成し遂げる展望がわき上がるのを感じたときなのだ。
―― ギュスターヴ・フローベール(フランスの小説家、代表作『ボヴァリー夫人』)
成功とは、どん底からどれだけ高く跳ね上がるかということだ。
―― ジョージ・パットン(アメリカの陸軍軍人)
この世で重要なことのほとんどは、全く希望がないように見えたときでも挑戦し続けた人々によって成し遂げられてきた。
―― デール・カーネギー(アメリカの実業家、作家、セミナー講師、『人を動かす』の作者)
人間に必要なのは困ることだ。絶体絶命に追い込まれたときに出る力が本当の力です。
―― 本田宗一郎(日本の実業家、技術者、本田技研工業の創業者)
吟味を重ねたけどうまくいかなかった場合
業界や会社、仕事内容についてよく調べ、自分との相性などもよく吟味したにも関わらずうまくいかなかった場合は、不可抗力ですから、まず自分を責めるのをやめましょう。必要以上に悲しんだり誰かを責めたりというのも、新たなストレスを生んでしまいます。
「計画通りいかないのが人生」くらいに思って、まず冷静に今後の事を考えられるようにすることが先決です。それから、より良い未来について考え始めればいいのです。
魂のこもった青春は、そう安易に滅んでしまうものではない。
―― ハンス・カロッサ/ドイツの医師・作家
神が我々に絶望を送るのは、我々を殺すためではなく、我々の中に新しい生命を呼び覚ますためである。
―― ヘルマン・ヘッセ(ドイツの小説家、詩人、ノーベル文学賞受賞、代表作『車輪の下』『デミアン』『ガラス玉演戯』)
落ちる道を落ちきることによって、自分自身を発見し、救われなければならない。
―― 坂口安吾(さかぐち あんご、日本の小説家、評論家、随筆家、代表作『風博士』『堕落論』『白痴』)
いちばん賤しい者となり、いちばんひどい逆境に沈んでいる者は、常に望みを持ちなさい。怯えることはない。最上の幸福から零落することは悲しむべきだが、不運のどん底に沈むと、また浮かび上がって笑うことにもなる。
―― ウィリアム・シェイクスピア(イギリスの劇作家、詩人、代表作『ロミオとジュリエット』『ハムレット』『オセロー』『リア王』『マクベス』)
これまでに激しい苦悩も味わわず、自我の大きな劣敗を経験しなかった、いわゆるうちくだかれたことのない人間は何の役にも立たない。
―― カール・ヒルティ(スイスの哲学者、法学者)
もし、君が年老いて、過去を振り返るときが来たなら、危機は自分の人生を充実させた最も幸福な瞬間であったことに気づくだろう。
―― 石原慎太郎(日本の作家、政治家)
中国語で書くと、危機という言葉は二つの漢字でできている。ひとつは危険、もうひとつは好機である。
―― ジョン・F・ケネディ(アメリカの第35代大統領)
楽観主義者とは、絶望的な状況に目をつぶって、危機を見ようとせず、楽観論を説く人間のことではない。自分がいかに絶望的な状況にあるか理解できる冷静な目を持ちながら、なおかつ希望を持ち続けることのできる人間のことである。
―― ヨハン・ホイジンガ(オランダの歴史家、主著『中世の秋』『ホモ・ルーデンス』)
もし艱難に出会おうとも、これを乗り越えていくぞと覚悟をしたならば、いよいよ正しい道を行く、そのことを楽しむべきである。私は、若いころから艱難という艱難に出会ってきたので、今はどんなことに出会っても動揺することはないだろう。それだけは仕合わせである。
―― 西郷隆盛(幕末の薩摩藩士、維新の三傑の一人)
自分が本当に望むことは何なのか
少し落ち着いたら、自分が本当に望むことは何なのかを、じっくり考えましょう。
どうしても客観的に自分を分析するのが難しいときや、今の会社でいいのかどうかも分からない時には、コーチング・サービスのようなプロの力を借りるという方法もあります。
自己分析を含み、転職を前提としないで仕事について1対1で相談ができます。
できるだけ有利に再転職をするには、今まで個人では把握できなかった情報を得ることが大切です。
転職エージェントには「非公開の求人案件」や「会社の内部情報」が豊富にあります。これを丹念に調べて比較し、選択する作業に集中すれば満足のいく結果が得られます。プロのサポートを受けながらですから、安心感も得られます。