仕事で英語が必要になった人や、キャリアアップなどのために、これからビジネス英語を勉強したいという人に、ビジネス英語の勉強法をご紹介します。
いきなり英会話スクールでマンツーマン指導を受けるのに不安がある方は、本やアプリなどで基本をサラッと復習してから英会話スクールに進んでいく方法もあります。
基本の単語・文法
ビジネス英語といっても、難しく考える必要はありません。
基本的な学校英語の上に、ビジネスの現場で必要になる慣用表現を足していけばOKです。メール、電話対応、会議、プレゼンなどの場面でよく使われる表現を習得します。
「~してくださいませんか? は、”Can you…?” より “Could you…?” 」 など、ていねいな言い方も覚えます。英語というより、英語でビジネスの会話をするときの一般的なマナーです。
学校英語は、「中学・高校の英語の教科書を全部復習」までは必要ありません。高校までの英語は、大学の授業で必要になる「専門書を読むための英語力」をつけるためのものであり、実務英語とはまた違うからです。
ビジネス英語を勉強するためには、ひとまず業務に必要な最小限の単語力・文法力があれば十分です。目安としては、業務内容によりますが、「中学卒業程度~高校卒業程度の英語を大体覚えている」くらいです。
ちょっと復習しておきたいという方には、速習本の中から、おすすめをいくつかご紹介します。ご自分に必要と思われるものを選んでサラッと見ておくと、あとで慣用表現を覚えるときに調べものの手間がかかりません。
中学英語の復習用参考書
『改訂版 中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本』
中学で習う文法を、短期間で復習。内容を絞って細かく項目を立て、分かりやすく解説されています。
「技能トレーニング」の章のPart 1~19に収録されている英語の例文、訳、練習問題の音声をダウンロードして、スマホやパソコンで聞くこともできます。
1項目を2ページ見開きにまとめられているので、とりかかりやすく、調べやすく、覚えやすいのが特徴。「be動詞」から、スッキリ理解できるように説明。大人の英語学び直しのロングセラーにもなっています。
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』
一カ月くらいで中学英語を復習できる参考書です。「疑問文の作り方」「現在完了形とは」から、やさしい言葉で、イラスト付きで分かりやすく説明されています。
見開きの左ページが解説、右ページが練習問題。解答は別冊で学習しやすい。やさしい問題をたくさん解くことで感覚をつかめます。勉強嫌いな英語アレルギーの方にも、英語の楽しさを教えてくれます。
日本語と英語の音声CD、無料スマホアプリつき。英文をパッと言う練習をしたり、音声だけで復習することもできるので、通勤・通学中にも。
『高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800』
中学の英単語帳の定番ロングセラー四訂版。無料音声アプリつきで、重要な単語から順に1800語を覚えられます。
高校英語の復習用参考書
『高校の英文法が1冊でしっかりわかる本』
高校英語の分かりやすい学習参考書です。上記の『改訂版 中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本』の高校版。続きを勉強するのにぴったりです。
『高校英文法をひとつひとつわかりやすく。改訂版』
コンパクトによくまとまっている、高校英語の参考書です。オールからの図解が分かりやすい。細かくテーマに分けて、要点整理1ページ+練習問題1ページの見開き完結。1テーマを約15分で終えられるので、取りかかりやすく、完走しやすい。
ビジネス英語本
ビジネス英語の本はメール・電話・会議・交渉など各種、各レベルのものが多数出版されています。
ご自分が最も必要になることの多い場面についての本で、まず必須表現を覚えてから、必要に応じて辞書的に調べられる詳しい本を加えて持っていると便利です。
英文メール
『ビジネスで1番よく使う英語Eメール』
左ページに日本語、右ページに英語の対訳式のレイアウトが分かりやすい。単語、イディオム、書き方のポイント解説が、初心者向けによくまとまっています。
『英文ビジネスEメール 実例・表現1200 [改訂版]』
実例が豊富で、辞書的に使える本です。「問い合わせ→見積もり」「注文→受領」のような仕事の流れに沿って、返信の例なども掲載されているので、必要な箇所を見つけやすい。
初心者ほど、流用できる例文をなるべく沢山確保しておきたいところです。最初に目次だけでも目を通しておいて、いつでも使えるようにしておくといいと思います。
Z会編集部による実例集なので、通信講座の添削答案から、よくある間違いについてのアドバイスもあります。英文メールのマナーを守り、的確に失礼のないメールを書くのに役立ちます。
269ページからの日本語による目的別索引や、313ページからのキーワード検索も便利。特設サイト(11ページ参照)にユーザー登録をすると、例文を閲覧・キーワード検索・コピペできます。
ビジネス英会話
『ビジネス編英会話フレーズ大特訓 ビジネス編』
あいさつ・会議・プレゼン・海外出張など、ビジネスの現場でよく使われるフレーズを、日本語 ⇒ 英語のトレーニングでマスターします。CD 2枚付で、瞬間英作文もできます。
初級~中級の英会話スクール
英会話はやはり、マンツーマンで実際に話すのが最も上達が早く、効果的です。自分では気づいていない間違いを直してもらえるのも利点です。
英会話スクールは費用が高額なところが多いですが、初心者向けではオンライン英会話が、割安で便利です。
割安と言っても講師の質が落ちるわけではなく、教室を用意する費用が掛からないとか、(講師を日本に呼び寄せなくていいので)講師のお給料が現地の基準で支払われるためなので安心してください。
オンライン英会話は、24時間いつでも自宅などから気軽にレッスンが受けられるところが多く、続けやすいのも魅力です。通学に使う時間を復習にあてられるので、上達も早くなります。
オンライン英会話スクールの中で人気も実力もナンバーワンなのは、DMM英会話です。
DMM英会話はコースが充実しています。ビジネス英語、日常会話、子ども向けなどの幅広いジャンルと、初級から上級まで10段階のレベル分けがあり、学習頻度も1回25分のレッスンを月8回、1日1回、1日2回、1日3回の中から選べます。
ちなみに1日1回のコースが一番人気ですし、またおすすめでもあります。
1日1回25分の時間なら確保しやすく、内容も詰め込み過ぎることがありません。毎日話していると、英語を話す不安感がなくなるのが早く、忘れる前に続きを学習できるので効率的です。
スクールオリジナルのテキストではなく、提携している出版社の教材を選ぶこともできます(”Practical Business English”(シーン別 本当に使える 実践ビジネス英会話)や、TOEIC・TOEFL・英検・IELTSの対策本、『瞬間英作文』など)。フリートーク(テキストなしで自由に会話)も選べます。
講師は日本を含む世界各国(アメリカ・イギリス・フィリピン・セルビアなど)出身。
DMM英会話独自の、合格率5パーセントの試験を通過した講師が10,000人以上在籍し、そのため24時間いつでもレッスンを受けられ、予約も取りやすくなっています(予約はレッスンの15分前まで取れます)。
レッスンはパソコン、スマートフォン、タブレットなどインターネットにつながっているデバイスがあれば、いつでもどこでも受講できます。DMM英会話のレッスン専用ビデオチャットツール「Eikaiwa Live」で行われます。
これは画面上にお互いの顔と右側にチャット画面を表示したり、テキストを表示してハイライトを共有したり、ホワイトボードに書いたり、辞書を引いたりなど、音声と映像と情報を駆使して英語を理解・記憶できるツールです。
うまく言えなくて固まってしまうことなく、会話を続けることができます。
レッスンが終了すると、24時間以内に担当講師からメッセージや、レッスン中に使ったセンテンスや単語など、レッスン内容をまとめた「レッスンノート」が送付されます。このまま復習に使えるので、ここでも時短ができます。
英語を本やアプリで一人で勉強するよりも、人と会話して教えてもらうほうが覚えやすい/続けやすいタイプの方は、DMM英会話の初級レッスンから取りかかるという方法もあります。
オンラインで英会話を習うことに不安があったり、コース選びに迷ったら、25分のお試し無料レッスンを2回利用できます。名前とメールアドレスを登録して予約を取ると、その日時に話せます。