ココ・シャネルの名言「人生は一度きり。だから楽しむべきよ。」を英語バージョンと英単語帳つきでご紹介します。
名言「人生は一度きり。だから楽しむべきよ。」の英語バージョン
人生は一度きり。だから楽しむべきよ。
―― ココ・シャネル(フランスの女性ファッションデザイナー)
You live but once; you might as well be amusing.
―― Coco Chanel
単語 | 発音記号 | 品詞 | 意味 |
but | bət | 副詞 | ほんの…だけ |
once | wˈʌns | 副詞 | 一度 |
might as well | …したほうがいい | ||
amusing | əmjúːzɪŋ | 形容詞 | おもしろい、楽しい、おかしい |
Coco | kóʊkoʊ | 名詞 | ココ |
Chanel | ʃənél | 名詞 | シャネル |
フランスのファッションデザイナー/企業家、ココ・シャネル(Coco Chanel)は、12歳の時に母親が亡くなり、父親にも捨てられたため、孤児院やカトリック女子寄宿舎に預けられ、辛い子ども時代を送りました。でもそれを埋め合わせるかのように、歌手、帽子店開業、ジュエリー・バッグ・香水の制作を経て、ファッション・デザイナーとして成功し、彼女のブランド「CHANEL(シャネル)」は、高級ラグジュアリーブランドとして、世界的に有名になりました。
孤児院での生活は、厳格な規律が課せられる質素なものであり、彼女にとって耐え難い経験であったようです(後に伝記作家やジャーナリストからインタビューを受けたときにも、孤児院での生活については何も語らなかったといいます)。それでもココ・シャネルは、そこで学んだ裁縫を活かして、仕事につなげていきました。
最初に目指した歌手としての仕事はうまくゆかず、ファッションデザイナーとしての仕事が軌道に乗っていたときに第二次世界大戦が勃発して事業を大幅に縮小するなど、数々の困難に見舞われましたが、彼女は波乱万丈な人生にも負けず、懸命に創作を続けました。
彼女を象徴する製品となった香水「シャネルNo.5」のほか、女性たちをコルセットから解放したジャージー生地による婦人服、エレガントさを保ちながらも、紳士服用の素材を使った着心地の良い「シャネル・スーツ」、「リトル・ブラック・ドレス」など、利便性とファッション性を両立した作品を多く世に送り出します。
そして『ヴォーグ』誌の編集者ダイアナ・ヴリーランドによって「情熱的でひたむきで、猛烈に独立心旺盛な、その存在そのものが偉業であるシャネル」と形容されるように、ココ・シャネル自身も「憧れのファッションリーダー」的な存在となりました。
でも最初から華やかな生活をしていたのではなく、困難をくぐり抜けてきた人であることから考えると、「人生は一度きり。だから楽しむべきよ。」という名言は、困難なことがあっても負けず、深刻になりすぎず、楽しみを見つけ出して前進していくことが、こうした成功につながっていくのだということを物語っているようです。