学校英語からTOEICのようなビジネス・実務英語の勉強に移るとき、最初に難しく(不安に)感じてしまうのが使われる単語の違いです。
学校英語は「教科書を読むのに必要な単語」を覚えるのがメインでした。
でもビジネス英語では、ビジネスの現場で使われる用語や、生活語が加わります。
そして、同じ単語でも状況が違えば違う意味で使われるケースもあります。例えば学校では change といえば「変化」が最初に浮かびますが、実務では「お釣り」として使われることのほうが多い、というような場合です。
このような違いを先回りして覚えておけば、安心して受験し、点数を伸ばすことができます。
今回は、TOEIC頻出の単語1,000語の一覧と、短期間で覚えるための勉強法をご紹介します。
単語を短期間で覚えるための勉強法
TOEICは一問あたりにかけられる時間が短く、英文の内容を素早くつかんで正解を導き出す必要があります。選択肢を消去法で選んでいる時間はありません。
スコアを伸ばすためには、よく出題される単語を覚えるのが一番の近道です。
しかも、TOEICでは学校英語のように易しい単語から覚えるのではなく、出題頻度の高い単語から覚えるのが鉄則です。
単語を短期間で覚えるためには、次のような手順を踏むのが効率的です。
(1)覚える単語のリストを用意する
多くはご自分に合った単語帳を用意されることと思いますが、今回はこの記事でご紹介する単語一覧を使って説明していきます。
例えば、TOEIC600点突破を目指して下記の「600点突破のための200語」を10日間で覚えるとします。単語数や日数の調整の方法は、あとでまとめてお伝えします。
(2)暗記1日目
単語リスト全体に目を通して、知っている単語に印をつけていきます。うろ覚えで自信がないものは印はつけないで残しておいたほうがいいと思います。
印のついていない単語を40語くらいずつのブロックに分けます。覚えるべき単語が160語残っていれば、40語×4ブロックになります。以降、これらを第1ブロック、第2ブロック……と呼びます。印をつけた語は、もう暗記の対象からは外します。
(1日の分量が多めなのは、1日20語くらいずつを連続して覚えるよりも、1日40語くらいずつを2日ずつ繰り返していくほうが、長く記憶に残るからです。)
最後に、印のついていない単語を見ていきます。一度に覚えようとするのではなく、どんな単語があるのか、サラーッと眺める感じで十分です。
(3)2日目
最初の40語くらい(第1ブロック)を覚えます。音声を聞いて(または発音記号を読んで)確認しながら、10回ほど単語のつづりを書きながら発音し、意味を読み上げていきます。この回数はご自分で調整してください。
書くことが難しい場所で覚えるときには、空中に指で描くなどします。慣れてくると書かなくても覚えられるようになります。
声を出すことができない場所では口パクでOKです。
(4)3日目
2日目と同じ第1ブロックを繰り返して覚えます。
(5)4日目
ここからは、前日に覚えた分を復習してから、当日の分にとりかかります。
第1ブロックを復習してから、第2ブロックを同じように覚えます。
(6)5日目
4日目と同様に、第1ブロックを復習してから、第2ブロックを覚えます。
(7)6日目
第2ブロックを復習してから、第3ブロックを覚えます。
(8)7日目
6日目と同様。
(9)8日目
第3ブロックを復習してから、第4ブロックを覚えます。
(10)9日目
8日目と同様。
(11)10日目
160語すべてを復習します。
<単語数と日数を調整する方法>
覚えるべき単語が多ければ、1日に覚える単語を増やします。
覚えるためにとれる日数が違う場合、たとえば6日で200語を覚えるなら、最初と最後の日を確認と復習に取っておき、残った4日で200語を覚えるので、200語を4日で割って、1日50語になります。
500点突破のための200語
ここからは、過去問から分析した、目標スコア別のTOEIC頻出単語の一覧をご紹介します。出題頻度の高い順から並んでいます。
表中の をタップまたはクリックすると、それぞれの単語の発音が聞けます。
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