ジャンヌ・ダルクの名言「一度だけの人生。それが私たちの持つ人生すべてだ。」を英語バージョン・英単語帳とともにご紹介します。
名言「一度だけの人生。それが私たちの持つ人生すべてだ。」の英語バージョン
一度だけの人生。それが私たちの持つ人生すべてだ。
―― ジャンヌ・ダルク(15世紀のフランス王国の軍人、カトリック教会における聖人)
A life only of the once. That’s all lives we have.
―― Joan of Arc
単語 | 発音記号 | 品詞 | 意味 |
life | lάɪf | 名詞 | (ある時期または死ぬまでの)生涯、一生 |
only | óʊnli | 副詞 | ただ…だけの |
once | wˈʌns | 副詞 | 一度 |
all | ˈɔːl | 副詞 | すべての |
Joan of Arc | dʒóʊn əv άɚk | 名詞 | ジャンヌ・ダルク (1412-31) |
15世紀前半に活躍したフランスの軍人/聖女ジャンヌ・ダルクは、「オルレアンの乙女」(フランス語: la Pucelle d’Orléans /英語: The Maid of Orléans)とも呼ばれています。
英仏100年戦争の末期に、「神の声」を聞いたとして突如、王太子シャルル(後のシャルル7世)の前に現れた、農夫の娘ジャンヌ・ダルク、16歳。
大天使ミカエル、アレクサンドリアのカタリナ、アンティオキアのマルガリタの幻を見たこと、「フランスを救え。パリを追われて亡命中のフランス王太子を戴冠させよ」という声を聞いたことを伝え、軍装と従軍を願い出ます。
当時のフランスは黒死病と戦禍により疲弊し、イングランドがフランスをほぼ掌中に収めかけていた時期。フランス中心部への侵攻を防ぐ最後の砦であるオルレアンが陥落寸前でした。
王太子はジャンヌの願いを聞き入れてオルレアンに派遣し、軍の指揮官の一人にも任命しました。
オルレアンで、胸に矢を受け傷つきながらも果敢に先頭に立つジャンヌの姿に、兵士たちは鼓舞されます。ジャンヌは積極的な戦術をとり、オルレアンをイギリスの包囲から解放。「オルレアンの奇跡」と言われるこの戦いのあと、さらにいくつかの重要な戦いの勝利にも貢献し、劣勢を挽回しました。結果、王太子はランスで戴冠、フランス王シャルル7世となることができました。
「一度だけの人生。それが私たちの持つ人生すべてだ。」
この名言は、敬虔な信者であったジャンヌ・ダルクが、神の啓示を受けたことから、たった一人で王太子に会いに行ったときの言葉です。神を深く信じ、何も恐れるもののないジャンヌ。「人生が一度だけであればこそ、自分が正しいと思うことをしなければならない」という固い信念を感じます。
ジャンヌ・ダルクの名言として伝わっている言葉をもう一つご紹介します。
あなたが何者であるかを放棄し、信念を持たずに生きることは、死ぬことよりも悲しい。若くして死ぬことよりも。
To live gives up which person you are, and without having faith, is more regrettable than dying. Than dying while young.
わずか19歳で亡くなったジャンヌですが、その信念を貫き通した人生は「英雄」として後の人々にたたえられました。
ジャンヌ・ダルクは、亡くなってから489年後の1920年、ローマ教皇ベネディクトゥス15世によって列聖され、「フランスの守護聖女である」と宣言されました。フランス国内の教会には今も、ジャンヌ・ダルクの彫像が安置されています。