「人生を旅する方法」「失敗をした時」「人生は短い」をテーマに集めた、日本人の偉人の名言26をご紹介します。「山は西からも東からでも登れる。自分が方向を変えれば、新しい道はいくらでも開ける。」「人の一生は重荷を負うて…」など。
思いをとげる道は、それ一つではない
人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある。
―― 坂本龍馬(幕末の志士、土佐藩郷士)
何か目標を決めて、それに向かって頑張ってきた人ほど、それが達成不可能になった時に受けるダメージは大きかったりします。
でも本当に、その道しか生きていくことができないのでしょうか。すぐそばを走る、別の道がないでしょうか。
たとえば野球選手になれなかった人が、スポーツ用品のメーカーに入ってグラブやバット、シューズの開発をしたり、仕事とは別に、休日に草野球のコーチをしたり。世の中では、最初に思い描いた道を行ける人のほうが少ないのです。
最初に目指していた道ほど、魅力的ではないかもしれません。でも進んでみたら、思ったよりやりがいがあったり、あとになって、こちらのほうが良かったのだと思えることもあります。
探してください。見つかるまで、探してください。迷っている人も、迷いなく進める道を、もう一つ探してみてください。これだという道が見つかったときには、心の底で、これだと分かるはずです。
最初からすべてに成功することはできない。失敗してからでもいい。
諸君は必ず失敗する、ずいぶん失敗する。成功があるかもしれませぬけれど、成功より失敗が多い。失敗に落胆しなさるな。失敗にうち勝たなければならぬ。たびたび失敗すると、そこで大切な経験を得る。この経験によって、もって成功を期さなければならぬのである。
―― 大隈重信(日本の武士(佐賀藩士)、政治家、教育者、第8・17代内閣総理大臣)
学校を卒業して社会に出ると、勝手が違ってとまどいます。学校では、教えられた範囲のことを覚えればよかった。すべては想定内だった。
でも会社では、すでに多くを知っている先輩と同じラインに立たされ、先にあまり教えられることもなく、業務はスタートしてしまいます。それなのに、できて当たり前。できないと叱られる。ちょっと自信を無くしかけて当然です。
でも、本当に自信をなくす必要はありません。実際には、いきなりできなくて当たり前なのです。会社によって、やり方は違うのですから、先に全部知っていることは不可能です。
この種の失敗は、失敗に見えるけれど、「誰でもそうなる状態」なのです。いま叱っている人も、一年目は、失敗だらけだったのです。あまり気にする必要はありません。
頑張って、自分らしさを保つことを心がけてください。人から変えられてはいけません。休日には、ちゃんと休養と自分の時間を取ってください。先は長いのです。段々できるようになります。
失敗したら、次からどうすればいいか考えて覚えればいいのです。同じ失敗をしなくなれば、いつか失敗をやりつくして、平和な日々がやってきます。
「人生は短い」の名言2選
人間の50年の生涯は儚いものだ。死なない者は存在しない。
―― 織田信長(戦国時代から安土桃山時代にかけての武将、戦国大名)
人生は何事もなさぬにはあまりにも長いが、 何事かをなすにはあまりにも短い。
―― 中島敦(なかじま あつし、日本の小説家、代表作『山月記』『弟子』『李陵』)
「人生を旅する方法」の名言8選
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。
―― 徳川家康(戦国時代の武将、江戸幕府の初代征夷大将軍)
自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。
どんな道かは知らないが、他の人には歩めない。自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道。
広いときもある。狭いときもある。のぼりもあれば、くだりもある。
坦々としたときもあれば、かきわけかきわけ汗するときもある。
この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまるときもあろう。なぐさめを求めたくなるときもあろう。
しかし、所詮はこの道しかないのではないか。あきらめろと言うのではない。
いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、とにかくこの道を休まず歩むことである。
自分だけしか歩めない大事な道ではないか。自分だけに与えられているかけがえのないこの道ではないか。
他人の道に心を奪われ、思案にくれて立ちすくんでいても、道は少しもひらけない。
道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。深い喜びも生まれてくる。
―― 松下幸之助(パナソニック創業者、発明家、著述家)
信念、それは人生を動かす羅針盤のごとき尊いものである。従って信念なき人生は、ちょうど長途の航海の出来ないボロ船のようなものである。
―― 中村天風(日本初のヨーガ行者、天風会の創始者)
旅じゃありませんか、誰だって人間の生涯は。
―― 島崎藤村(しまざき とうそん、日本の詩人、小説家、代表作『若菜集』『破戒』『春』『夜明け前』)
人生というものは旅である。ただし、この旅は片道切符しかない。往きだけで、かえりの切符のない旅行である。とすれば、きちんとしたおじぎと挨拶とは、その旅を愉快に、かつ有効にできるパスポートといえないだろうか。
―― 扇谷正造(おうぎや しょうぞう、日本の評論家、編集者、ジャーナリスト)
未知の世界を探求する人々は、地図を持たない旅行者である。
―― 湯川秀樹(日本の理論物理学者、ノーベル物理学賞受賞)
船に乗っても、もう波が出やしないか、嵐になりゃしないか、それとも、この船が沈没しやしないかと、船のことばかり考えていたら、船旅の愉快さは何もなかろうじゃないか。人生もまたしかりだよ。
―― 中村天風(日本初のヨーガ行者、天風会の創始者)
山は西からも東からでも登れる。自分が方向を変えれば、新しい道はいくらでも開ける。
―― 松下幸之助(パナソニック創業者、発明家、著述家)
「人生において失敗をしたとき」の名言14選
己れの力で、己れの運命を開拓する者は安心する所が多い。失敗しても失望せぬ。又、奮い起こることができる。
―― 三宅雪嶺(みやけ せつれい、日本の哲学者、国粋主義者、評論家)
石にかじりついてでも経営を軌道に乗せて、ハイレベルな目標を達成するような人材の多くは、いわゆるエリートではない、人生で挫折を経験しているような人です。嘘だと思ったら、ジャスダックに上場しているベンチャー企業の経営者の学歴を調べてみるといいでしょう。中卒、高校中退、高卒の人が大多数です。
―― 池田弘
オレの人生は挫折の連続なんです。でもそこからはい上がろうとして、未知の世界を知ることもある。
―― 本田圭佑(日本のプロサッカー選手)
人間は神ではない。誤りをするところに人間味がある。
―― 山本五十六(日本の海軍軍人。最終階級は元帥海軍大将。第26、27代連合艦隊司令長官)